のどの病気 甲状腺疾患

症状と原因

症状

甲状腺は頸部正中、のど仏の下で気管に接した重さ約20g、大きさが4~5cm程度のハート型の臓器です。女性の方が男性より大きく高い位置にあり、外からはほとんどわかりませんが、腫れてくると首が太くなったように感じます。

食べ物に含まれる「ヨウ素」を材料にして甲状腺ホルモンを血中に分泌しており体の代謝や成長などを調節する作用があります。

甲状腺が腫れる病気としては、「甲状腺腫瘍」「慢性甲状腺炎(橋本病)」「甲状腺機能亢進症」「無病性甲状腺炎」「亜急性甲状腺炎」があります。

甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンの分泌過多で起こります。動悸、手の震え、発汗、倦怠感、体重減少などが症状です。

一方そのホルモンが減少するのが甲状腺機能低下症。疲れやすく寒がりになり、声枯れや便秘、体重増加などが見られます。

甲状腺にしこりができる甲状腺腫瘍は、ほとんどの場合良性です。悪性のもの(=癌)であっても、約90%が甲状腺乳頭癌であり、比較的予後が良好です。

また、細菌やウイルスの感染などによって甲状腺に炎症が起こった場合甲状腺炎として診断されます。いずれも女性に多い病気です。

原因

甲状腺機能低下症は、何らかの原因で甲状腺が破壊されることによって引き起こされます。

ただ、甲状腺に関する病気はまだ不明なものも多く、いま研究が進められています。

当院での主な治療法

検査によって、原因や病名を確定し、病気に応じ、甲状腺ホルモンや抗甲状腺剤の投与などを行います。

ヨウ素が甲状腺ホルモンの原料ということで、甲状腺機能低下症の時にヨウ素を大量に含む昆布の摂取を行う人がいますが、摂取し過ぎると逆に甲状腺ホルモンが産生されにくくなります。常用は控えましょう。

使用する主な機器

  • 血液検査

    血球計数器を使った血液検査では、細菌の有無が3分で分かります。さらに専用のキットにより、炎症の原因細菌を早期に特定します。

  • 超音波検査

    甲状腺や頸部リンパ節の異常所見を探すのに有用です。痛みもなく小さなお子様でも検査可能です。