のどの病気 咽喉頭異常感症・胃食道逆流症

症状と原因

症状

風邪をひいたというわけではないのに、のどに違和感があり、つまったような感じがして苦しい…ということはありませんか。病院での検査でも原因不明である場合、「咽喉頭異常感症」と呼んでいます。

発声や呼吸、食事などにも問題が生じ、日常生活に影響が出ます。普段からストレスを溜め込みやすい人、また女性に多く見られる病気です。

一方、胃酸を含む胃の内容物が食道内に逆流する病気を「胃食道逆流症」といいます。常に胸やけや、のどの奥に酸っぱいあるいは苦い感じがこみ上げているのが特徴です。

特に空腹時や夜間の胸やけがひどく、夜中に目が覚めたり、胸の痛みが感じたりすることも。さらにのどの違和感、咳、声がかれるなどの症状が出る場合もあります。

ただし、逆流性食道炎のなかには、自覚症状がまったくないケースも見られます。

原因

咽喉頭異常感症の主な原因はストレスとされています。更年期障害や自律神経失調症、うつ病などに併発することが多く、大きなストレスを感じた時からのどの異常感が悪化するようです。

また、胃食道逆流症や扁桃肥大、扁桃への膿栓付着が原因の場合もあります。

胃食道逆流症は、胃酸が食道に逆流し、粘膜を刺激することが大きな原因です。食生活の乱れがちな人、妊娠中・肥満・便秘がちな人がなりやすいとされています。

当院での主な治療法

去痰剤や消炎剤、漢方を中心とした内服治療を行います。胃食道逆流症の場合は胃酸分泌を抑える内服薬を併用します。

使用する主な機器

  • 最新型内視鏡

    耳鼻咽喉科で使う内視鏡は、胃カメラのような不快感はほとんどありません。事前の準備もいらず、1分程度で耳・鼻・のどの検査ができます。

  • 超音波検査

    甲状腺や頸部リンパ節の異常所見を探すのに有用です。痛みもなく小さなお子様でも検査可能です。