のどの病気 味覚障害

症状と原因

味覚は主に舌、軟口蓋(なんこうがい)、咽頭の一部で感じます。味覚障害の症状、程度は様々で、濃い味でないと感じないもの(味覚減退)や、全く味を感じないもの(味覚消失)、本来の味を異なった味に感じること(錯味)もあります。

原因として鉄、亜鉛の不足、唾液分泌低下による口腔や舌の乾燥、カンジダなどによる感染症、歯周病などがあります。

薬物による味覚障害も多く、全体的に味を感じなくなる、あるいは一部の味が低下する症状がよく見られます。原因薬として降圧薬、消化性潰瘍治療薬、抗うつ薬、抗菌薬、抗がん剤などがあり、亜鉛キレート作用(亜鉛の吸収を抑制する作用)薬や唾液分泌を抑える薬も味覚障害が起こりやすいと考えられています。

当院での主な治療法

口腔内乾燥が原因であること多いため、うがいを頻繁に行い、口腔内乾燥を防ぎます。

血液検査を行い血中の鉄、亜鉛などの不足が確認できれば内服治療を行います。亜鉛製剤や唾液分泌促進作用のある漢方薬を長期内服していただくと改善する場合があります。

使用する主な機器

  • 血液検査

    血球計数器を使った血液検査では、細菌の有無が3分で分かります。さらに専用のキットにより、炎症の原因細菌を早期に特定します。