鼻の病気 鼻腔異物

症状と原因

5歳以下の小児に多く、好奇心から鼻内に異物を故意に挿入する場合、もしくは遊んでいて誤って入ってしまう場合があります。

年間10例程度ですが玩具類が最も多く、ビーズやBB弾のような球状のもの、消しゴム、チューブなどの棒状のもの、折りたたまれた紙など種類は様々です。

数日間放置されると悪臭を伴う一側性の膿性鼻汁が生じるようになり、そのまま放置されると鼻血や頭痛、発熱など副鼻腔炎様の症状が現れることがあります。

当院での主な治療法

奥に落ち込んで気管支や食道に入ると危険性を伴うため技術が必要で、内視鏡などでしっかり位置を確認して特殊な鉗子を用いて除去します。

通常異物が除去されれば症状の改善を認めますが、電池など組織障害を生じうる異物の場合は、その後の化学変化に対する経過観察が必要となることがあります。

2個以上の磁石やボタン電池などは緊急性のある異物もあるため、悪臭を伴う一側性鼻水があればすぐに受診することが必要です。