鼻の病気 副鼻腔炎(蓄膿症 / 鼻茸(はなたけ) / 副鼻腔真菌症)

症状と原因

症状

顔の内部、鼻の穴の周囲には副鼻腔と呼ばれる空洞があります。この空洞にウイルスや細菌などが感染、膿がたまった状態を「急性副鼻腔炎」「蓄膿症」といいます。頭痛や顔面痛、歯痛のほか青っぽい鼻水が特徴です。

また、慢性化すると副鼻腔からポリープ(鼻茸)が増生し、慢性副鼻腔炎の状態になります。さらに、副鼻腔内に真菌(カビ)が増殖し、炎症が起こるのが「副鼻腔真菌症」です。片側の鼻の穴から悪臭を伴う鼻水が流れ出し、時には出血を伴うことも。さらに重症になると、高熱や頭痛、視力障害なども現れます。

原因

副鼻腔炎は、ウイルスや細菌が副鼻腔内に感染することが原因です。アレルギー症状による、副鼻腔内の炎症がきっかけとなることも。

副鼻腔真菌症はアスペルギルスといった真菌(カビ)が副鼻腔内で増殖して起こります。

当院での主な治療法

鼻腔内粘膜の炎症や鼻汁の性状を確認後、レントゲン検査を行い重症度の判定をします。
内視鏡にてポリープ(鼻茸)の有無の確認、副鼻腔真菌症や癌との鑑別のため副鼻腔CTを撮影する場合もあります。

慢性副鼻腔炎による鼻茸
慢性副鼻腔炎による鼻茸

治療は長期化することを覚悟し、通院頻度を守って根気よく治療しましょう。

使用する主な機器

  • 最新型内視鏡

    耳鼻咽喉科で使う内視鏡は、胃カメラのような不快感はほとんどありません。事前の準備もいらず、1分程度で耳・鼻・のどの検査ができます。

  • 耳鼻科領域専用CT

    耳・鼻・のどを撮影する専用のCTを導入しました。より専門的な検査ができるうえ、被ばく量・かかる料金も少なくなります。

  • 血液検査

    血球計数器を使った血液検査では、細菌の有無が3分で分かります。さらに専用のキットにより、炎症の原因細菌を早期に特定します。

  • レントゲン

    副鼻腔や耳の病変部位や重症度を確認します。デジタルレントゲンですので撮影後すぐに画像が表示され、素早い正確な診断が可能です。