ましきクリニック耳鼻咽喉科

漢方処方

体全体のバランスを整え、
自然治癒力を引き出し体質改善を行います。

漢方薬は病気の部分に直接はたらくのではなく、体全体のバランスを整え、自然治癒力を引き出し症状を改善させる事を目的としています。同じ疾患でも、各個人の体質に合わせ、オーダーメイドで処方いたします。

漢方薬とは

漢方は、中国から伝わった伝統医学のことで、原則2種類以上の「生薬(植物、動物、鉱物由来)」といわれるものからできています。専門医が様々な症状に応じて調合し、医薬として用いるものを「漢方薬」と呼びます。

漢方で用いられる生薬

漢方で用いられてる生薬の中には、シナモンとして知られている「桂皮」や、カキの殻「牡蠣(ぼれい)」などがあります。漢方薬は、原典に基づいた数種類の生薬の組み合わせにより、互いの作用を引きだします。生薬の組み合わせも決まったもの以外変わることはありません。

馬芹
馬芹
生姜
生姜
牡蠣の殻
牡蠣の殻
丁子
丁子
八角
八角
桂皮
桂皮
肉豆冠
肉豆冠

互いの長所を生かした治療法

生活習慣病、アレルギー、ストレス病などの現代病に対して、新薬をいくつも処方するのではなく、新薬と漢方薬を組み合わせてお互いの長所を生かす治療法は有効です。漢方薬を組み合わせることで、抵抗力を高めたり、体質改善に効果を発揮する場合もあります。小児でも著効例がありますので、西洋薬が長期続いて心配な方はお気軽にご相談ください。

食養生(しょくようじょう)を取り入れる

当院では、慢性的な耳鼻科疾患に対して体質改善目的の漢方を個人に合わせてオーダーメイドで処方いたしますが、食生活の指導も行なっております。

「生命を養うのは食事」というのが食養生の考え方であり、からだのバランスを整え、予防するちからをもっています。食べ物は、人間を生長させ、充実させ、さまざまな活動をする為の、命の源となるのです。

食べ物を口にした時、人が感じるこの5つの味のことを、東洋医学では「五 味」と言います。この一つ一つの味に、それぞれ違った働きがあります。この5つの味には、様々な働きの違いがあります。これらをそれぞれの作用に則った形で『バランス良く摂る』ことを、「五味調和」と言います。

これは古くからの漢方の考え方なのですが、みなさんも知らず知らずのうちに、実践していたりします。例えば、疲れたときには、甘いものが食べたくなるのは、疲れた体が養分を求めているから。寒い日に辛いものが食べたくなるのは、体を温めてくれるものを求めているからなのです。例えば、辛味が不足しがちの方は便秘、アレルギー性鼻炎、皮膚炎、花粉症などにかかりやすくなります。

日本の食卓ではスパイスの種類も量も圧倒的に不足している方が多いのです。ですが、毎日の食事で疲れたからといって甘いもの、寒いからといって辛いものを食べるだけではいけません。この「各々の働きを持つ5つの味」を、きちんと理解して、バランス良く補うことが大切なのです。

みなさんがいつも口にしている身近な食材が、この「五味」に当てはめると、どこにあたるのか、確認してみてください。

治療の方法

当院での漢方治療の進め方

漢方薬の特徴として、検査で異常が発見されないような場合でも、気になる症状があれば、治療を行う事ができるという点があります。

ですから、女性に多く見られる病気や心の病気、はっきりと病名が明確にならないような、「なんだか体調がおかしい…」といった場合にも効果を発揮することができるのです。

漢方治療の中でも、西洋医学が優先する場合は必要に応じて西洋医学的な検査・治療を行います。つまり、従来の西洋医学と東洋医学を統合したいわゆる統合医療を提供いたします。

患者様一人一人の体格や体質、症状などに合った治療法を選び出すために、細部に渡りお話を伺いながら診察し、治療を進めていきます。

当院での漢方治療が有効な疾患・処方例

症状・疾患 処方例
アレルギーなどの体質改善 アレルギー性鼻炎を起こすものは体に水滞と冷えを伴うものが多いので、当帰、川芎などで血行をよくして冷えを治し、補気薬でエネルギー代謝を改善する。長期服用で効果がでる事が多い。
難聴、耳鳴り 内耳の浮腫(水毒)が考えられるので、利水剤や補腎剤を処方する。高音難聴は加齢や薬剤のトラブルが多いので、循環改善剤を加える。
咽喉頭異常感症 緊張緩和剤を処方する。胃食道逆流症が原因の場合もあり、胃薬の併用で改善する場合もある。
口内乾燥 人参を含む方剤を処方すると効果がある。
アレルギー性鼻炎、花粉症 鼻粘膜の所見から寒症か熱症かを判断し、数種類組み合わせたものを処方する。

小児にも有効な漢方療法

長期間鼻水が続く、ずっと咳が治らない等の症状の小児には、感染症に対する抵抗力を高めるために、漢方治療がよい適応となります。また、アレルギー体質改善にも効果を発揮する場合もあります。

乳児には口の中に塗って飲ませることもありますが、少し大きいお子様には飲み易いように調合し、丁寧に内服指導を行うことで、長期服用が可能になります。

よくある質問

漢方薬は副作用が少ないと言われていますが本当ですか?
漢方薬は西洋薬に比べて一般的に穏やかな効き目のものが多いことから、副作用が少ないと思われているようですが、漢方薬に関しても薬効があるのと同時に副作用があります。薬を服用する際には医師、または薬剤師にご相談ください。
漢方薬と西洋薬はどこが違うのですか?
西洋薬の多くは、ある特定の症状や病気に対して効果を発揮するように、すぐに効きめが表れます。そのため、急性の病気や、原因が明らかな病気に対しては非常に有効です。一方、漢方薬は複数の生薬からなる薬なので効き方も複雑です。すぐに効果が表れるものもあれば、ゆっくりと効いてくるものもあり、同じ病気でもそれぞれの患者様によって異なる処方をいたします。
漢方薬は長く飲み続けないと効果がでないのでしょうか?
漢方薬にはいろいろな成分(生薬)が入っており、一つの症状だけでなくいくつかの症状に対して効果を発揮します。 悪化した体調を素早く取り除く作用(即効性)と、抵抗力が弱い体質、アレルギー体質など、体の根本から治す作用があります。漢方薬に関しては、後者の方が得意分野であることから、長い期間飲み続ける事によって効果を表す場合が多いのです。
漢方薬を他の薬と一緒に服用してもいいでしょうか?
いくつかの漢方薬を併用した場合や、西洋薬の成分が漢方薬と重なった場合は注意する必要がありますので、服用する際には医師、または薬剤師にご相談ください。
子供でも漢方薬で治療できますか?
小児でも著効例がありますので、新薬治療が長く続いて心配な方はお気軽にご相談下さい。当院ではお子様でも漢方薬を飲みやすいように調合調整し、煎じての飲み方などの服薬指導を行っております。